歯科の治療では、麻酔をはじめ抗菌剤など色々な薬を使います。その時重要になるのが、最初に申告して頂く過去、現在の体調を含む、病気とその治療です。薬には(知らずに)同時に使うと、効果が出なかったり、違う効果の出てしまうものもあります。また、その時の体調によっても薬の効き目=麻酔が効きにくかったり、微妙に変わってくることがあります。体調のすぐれない時には、可能な限り、抜歯など身体に大きな負担を掛ける治療は避けたい。皆、忙しく時間もないので予約通りに進めがちですが、無理をすれば自然と傷の治りは遅く、使わないで済む薬を使い、痛い思いもすることになります。口内の治療は、その日その時から「ご飯が食べられない、話しづらい」など日常に密接するので、出来るだけ非日常時間を短くするためにも、事前の問診にご協力ください。
最近では、毎食後に歯磨きをする習慣がめずらしくなくなりました。口の中に食べ物(残滓)が「在る」状態は、確かによいことではありませんので=良い習慣ではあります。 しかし、短時間でガシガシ磨くのは、却って歯茎を傷めてしまうこともあります。歯磨き以前に、食べる時よく噛んで唾液の分泌を盛んにする、睡眠をキチンととって自然な形で免疫力をつけることなどが大切です。歯磨きは虫歯や歯周病への大いなる予防になりますが、それ以外にも普通に落ち着いて暮らし、「元気」でいることが口の健康にも繋がります。口中の問題がないから健康なのか、健康だから口も清潔でいられるのか、実に密接な関係にあるのです。