「ユニット」
2/23
ユニットというのは、患者さんが座って治療を受ける「イス」のことです。歯科治療は細かい機材を色々使う、工学的要素=大工仕事に似たところがあります。最近のユニットはこの先端道具類を満載、人間工学に基づいた改良を重ねて、左右から治療する施術者にも使い易く、また患者さんの座り心地、寝心地は年々良くなって、ぐっすり眠ってしまう方もいます。治療のためには少しでもくつろげるのは大事ですね。休憩時間、ここで横になるとけっこう休まります。
「技術の進歩」
2/16
診療にあたりレントゲン写真で、「歯」と目に見えない歯茎に埋まった「歯根」、顎の骨の状態を見ることがあります。勉強と長年の経験で、モノクロのこの画像を見て状況を判断してきた訳ですが、科学技術の進歩は、「シュミレーション」という技法で、誰にでも判り易く現状態を立体的に把握出来るようになってきました。最先端機材ですので、町の歯科医院にはまだ高嶺の花です。平面画像をよく見て分析する能力を、衰えないように努力いたします。
「オーダーメード」
2/9
歯を取り巻く疾患の基本的な治療の方法は、あります。が、口の中は各人それぞれの嗜好、手入れの頻度、丁寧さ、興味の有る無し?!など、全く違う環境にありますので、その人に合った治療の「在り方」というものが、重要に思います。「保険内で治療するのか」「大枚の自費をかけるのか」ではなく、歯磨きの指導や一回にかける時間に始まり、説明の仕方、使う技工物の種類、問題がいくつかある場合の優先順位など、口の中から判るその人なりに合った丁寧なオーダーメード「診療」が、治療効果を決める大きい要素となるようです。たまには途中で気がつくこともあります・・・。
「技工物−弐」
2/2
先日TVドラマで、歯の詰め物が、2種類の違う金属だったせいで、弱い電流が発生して・・・という話しがありました。ドラマの脚本ほどの現象は、現実には滅多に殆ど起こりえませんが、口の中では唾液などが電解質となり、金属アレルギー様の症状が現れることは、歯科の授業に出てきます。「ガルバニー電流」 この金属を噛んだ時のようなイヤな感覚を防ぐために、古い技工物を新しく同じ金属で統一する、金属ではないレジンに変えるなどの処置をすることがあります。脚本家も勉強しているのですね。
|