噛む行為は、顎のみならず顔全体から首、ひいては全身の筋肉にまで影響を及ぼしていることも、最近の研究で判ってきました。また血流をよくする意味では、脳の活性化にも少なからず貢献しています。運転中眠気をはらう為に多くの人がガムを噛んだ経験があるし、野球選手が噛むガムは、緊張をほぐして集中力を高めると言われています。これらは脳の活動に影響している例ですが、その他にも禁煙のため、虫歯予防のためなど最近は種類も多機能になってきました。ガムを噛む習慣は、健康に良いですが、見た目や場所を考え、後始末もキチンとわきまえて楽しみましょう。
文字通り奥歯=臼歯で食べ物をすり潰すことは、大事な行為です。現代人は噛むこと全般が不足していますが、特にこのすり潰す「臼摩運動」が足りない。顎の形成への影響や、歯列、歯が内側に倒れ込み、幅が狭くなる例もここに多く原因があることが判ってきました。これを抑止するために「一口30回」噛むことを奨励されていますが、現実的に無理・・・。で、最近はそのことに注目して咀嚼トレーニングを目的とした機能ガムが出てきました。なかなかな噛みごたえのある「硬め」のガムですが、食べ物全般が「一口サイズ」とか「フワッと口溶けがいい」などが流行る傾向なので、意識して噛むことは多いに意味があります。
先日、長野の知合いが「山の様子では冬が早そうだ。」と言っていました。久しぶりに暖冬ではない「冬」到来予想で、自然の摂理のままに美しく!季節が移ろう喜びがあります。が、今年はとくに「新型インフルエンザ」という強敵が、手ぐすねひいて待ちかまえている季節でもあります。報道でも耳タコですが、敢えて「うがい・手洗い励行!」ともかく罹患しない、予防する意識が、非常に大切です。待合室にも消毒ジェルを用意しました。町のアチコチにもありますので、見掛けたら率先してワンプッシュ♪使いましょう。しかしまず前提として、少しでも不調の場合、不用不急の外出は控えるに尽きます。
先日、ちょっとした器具を持ち出したままスッカリ失念して、診療中に「アレがない!」と周囲に迷惑をかけました。しばらくして思い出し事なきを得ましたが、まさかねぇ、持ちだすとは思わずアッチコッチ捜し、誰が最後に使ったか!とまことにお騒がせで、スタッフに申し訳なかったことでした。広範に考えるともちろん!医療行為全般に「うっかり」は厳禁です。この件を訓として、まずは自分を振り返る所存です。みんなに助けられてこその、この小さな診療所でした。