2008年
「ハミガキはおおいに貢献」
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医療問題が新聞やTVでもよく話題になります。一筋縄ではいかない、ほんとうに複雑で煩雑な話ですが、世界を見回せば、これほど制度がよく出来ていて、運用されていて、大多数の人に医療福祉がいきわたっているところはあまりありません。が、これからの高齢化社会でやはり医療費がどんどんかさむことは必至ですね。限られた財源、財政(ちゃんと使ってもらいたいものですが)を活かすためにも、本格的なお金のかかる治療を要する病気にならないように気をつけること。病院へ行く前、いわゆる未病状態の時に休養をとるなど手を尽くす努力をしましょう。手立てのひとつとしてハミガキはおおいに貢献します。
「感覚認知の歪み」
1/21
少し難しい話しですが、保険医療業界の冊子に興味深い記事が出ていました。「歯科心身症」の研究です。歯や神経を抜いたのに、まだ痛いと感じる、検査しても原因が見当たらないのに舌がピリピリする場合があります。これらが、痛さや不快を感じる脳の回線の混乱によるものではないかという研究です。研究では、様々に調べた結果、混乱している回線=「感覚認知の歪み」を正常にするために向精神薬なども使う治療をするそうです。これらの治療はもちろん専門医の領域ですが、口腔内全般を診る町の一般歯科医も、こういう場合もあるという認識が必要だということです。ことほど左様に医療医学は日々前進しているので、勉強も大変です。白髪が増えるわけです……。
「北風と知覚過敏」
1/14
温暖化とはいえ、これから冬本番。北風ピューピューの中を自転車でこぎだすのはけっこう勇気がいります。冷たくて強い風が、口に入るだけで「歯がしみる」という方がいます。冷たい水と同じでいわゆる「知覚過敏」ですね。これも諸説ありますが、ハミガキが原因のことが多いです。一生懸命習慣として磨くのはいいとして、歯と歯茎との境目(重要です!)をガシガシ力を入れてこすると、段々と歯の根本=歯根が露出してしまいます。で、ここは出ている部分とちがって硬いエナメル質がなく象牙質だけなので、弱く神経にも近く、敏感でしみる訳です。習慣の一歩先へ♪磨き方を指導するのも歯医者の仕事です。
「あけましておめでとうございます」
1/7
まだ「松の内」ということで、あけましておめでとうございます。
暮れの31日、元旦やはり急患がありました。痛くなりだすと「コレ以上もっと痛くなったら、どうしよう……」と不安でたまらないと思います。が!、そうなる前に前兆はあるハズなので、なんとか歯医者へ行きましょう。
休日は応急処置だけの簡単診療になりますので、くれぐれもそれで大丈夫♪と済ませないように。
「治療より予防を」歯医者に行く気持ちも、お財布も軽くて済みます。この方針で一年を始めたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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