桜の季節になって、通勤路も景色を楽しむようになりました。ところが!この低温の日々、自転車通勤はツライ!すでに春の暖かさを味わってしまった身は、殊更に寒さを感じるのであります。 春一番や黄砂が来たら、それよりこっちは、暖色で染まりたいものです。せめて「三寒四温」で、お願いしたい。しかし、ここ数百年程の人々が慣れ親しんで来た「気候」も、温暖化という急激な変化を伴いつつも、地球規模ではやはり変わっていくものなのかもしれません。慣れ親しんだ身体も、変化=老化や不健康はなかなか受け入れ難く、様々に抵抗を試みる訳です。しかし自然な変遷で変わっていく状態は、どこかで承認し、穏やかにゆるやかに応じていくのが、日々心安く過ごす手立てとも思えます。緩やかに応じるためにも身体の入り口である「口」のよい状態を考えてみましょう。
最近はTV、新聞などで、よく医療特集があります。(少し前は教育テレビだけでした)一般の人の医療全体に対する興味や関心の高さは相当なレベルになり、インターネットの普及も相まって、知識も大変豊富になりました。情報公開、治療への積極的な関与などの観点からもよいことではあります。忘れがちなことは、最先端の情報の陰には積み重ねられた「基礎部分」があるということです。ムツカシイ医療専門用語はその意味、その使い方、使われ方に於いて、ただ聞くのと専門的に勉強し、日々臨床で実体験しながら使うのでは、当然ながら大差があります。先端技術、情報はニュース性も高く華やかですが、オリンピック競技同様、何年もの地道な努力、取り組む姿勢、周囲の協力が欠かせません。歯科治療もよい結果を目指して、生活に根ざした基本的な日々の積み重ねを重視しましょう。