歯科の治療においても、新素材、機器、技術の進歩はめざましく、その開発のスピードは年々早くなっている気がします。つまり10年前だったら「標準」だった治療方法が、今は違う方法、別の選択肢も色々あるというわけです。 その中で、素材と機器は保険点数を鑑みながら導入を検討しますが、技術は「人だけに」追い付くことは努力一筋です。もちろん素材、機器も人が使いこなしてこそですが、その開発発展には随分と助けられる内容になってきたなと実感しています。 物理的進歩は著しく、経験値や数字から病態をイメージすることは助けられていますが、やはり人を診ることは大切なことだと思います。 歯科の領域からその人の生活、習慣などを把握して、適切な指摘を含めた助言をするという大事な仕事には、これからも良いコミュニケーション技術を磨かなければならないと思っています。